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イイオンナになるために、日々修行中


by kaokaolululu
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初釜2011。

土曜日。
初釜に行ってきました。

前の週にお手伝いに行っているので、
なんとなーく、わかってはいるものの(笑)
やっぱり、お客さまは気分がよろし♪
初釜2011。_b0189343_16281969.jpg

練習した訪問着に、ジュスカ袋帯(←こういう名前に命名)。
初釜2011。_b0189343_16285816.jpg

変なところに折り線があるのね(涙)。
後姿はいまいち決まらないのであった。
初釜2011。_b0189343_16293937.jpg

こけしさんと、mayさんのおかげで、
平組の帯締めも人並みに締められました。ありがとーございました☆
着物の朱色って好き♪
初釜2011。_b0189343_1630347.jpg

嫁入り道具の道行きコート。
えんじのちりめん。スワトーの刺繍入り。
昭和の香りがばっちりやけど、道行コートって、とっても上品。
これ着るだけで、「奥様モード」になるので、好き♪

さて、昨年参加したときにごいっしょしたメンバーと、はじめましての方と
お稽古仲間のうちから、ひとりはじめて参加して
にぎやかに集合しました。

アシスタントの先生がいつもようにムードメーカー兼、お目付け役(笑)で
「今日の日をいちにち楽しみましょう」とはじまりました。
亭主の先生が、お茶室のにじり口から出てこられ
つくばいを準備し、手と口を清めて戻られると、厳粛なムードになりました。
お茶室に入って、先生のご挨拶を受けました。
ここからは、先生が「お客様をお迎えして、一日ゆっくり楽しんでいただこう」という
サービス満点の趣向がはじまるわけです。

まずは「初炭手前」。
お稽古では、きちんとできないことだらけのこのお手前。
先生のお手前を見せていただくことも、楽しみにしておりましたが、
なによりもお道具!お手伝いのトキから気になっていたのですが
それはそれは素敵で、先生がよどみなくお炭をつがれると
とても優雅なキモチになって、またお香がいいカンジで香ってまいりました。

その後仲立ち。
お楽しみの懐石です♪

お茶事の食器類はある程度決まっているようなのですが、
地味ながらとても高価なものが使われています。
なかには江戸時代のお皿もあって、びびってしまった!

先生はお酒大好きなので、懐石のときには
お酒がたくさんふるまわれます。
もちろん日本酒です。
わたしはお茶事にこんなにお酒が出るなんて、想像もしておらず
初めてのお茶事では、ほんとうにびっくりしました。
お茶って、もっと堅苦しいものだと思っていたのです。

この日、鰆の昆布締めといっしょにいただいたお酒の味は
ほんとーにおいしかった!
わたし、日本酒に目覚めたかもしれません!!

お酒を注いだり、注がれたり。
お料理を楽しんで、
食器を拝見したり、もうこんな季節だねーと言い合ったり。

そう、このメンバーでこういうときを過ごすって
きっと最初で最後。
いつものお稽古メンバーだからって思ってても
昨年とはちがう。
昨年ははじめての参加で、なにがなにやらわからなかったけど
今回はちょっとだけ余裕があって、その分楽しい。
わたしの心持もやっぱりちがう。
この瞬間を楽しむって、最高のぜいたくだなーって思いました。

ご亭主の先生がお酒をついで、お客さまから返杯を受けるという
いわゆる「千鳥」。
こういうときに、きちんと応対ができること
きちんと飲めることって、大人だと思いました。
お酒ももうちょっと強くなって、オトナとして応対したいわ!

お料理もすべて素晴らしく、お酒もちょっぴりわかるようになって
懐石の時間は過ぎていきました。

その後、後入りしてお濃茶。
先生のお濃茶はほんとーにおいしくて
以前からよく言われている「お酒のあとの濃茶がやめられへん!」ってゆーお言葉が
ほんのちょっとわかったかも?
お茶入れとお仕覆は江戸後期のものでした。

薄茶の時間には、もっとくだけた雰囲気になりまして、
四畳半のお茶室は、笑い声でいっぱいになったよう。
あとで鏡をみたら、笑いすぎてファンデーションがシワに入り込んでいましたが
薄暗くなるまでお茶室にいたので、わからんかったやろう・・・ということにしときます。

お懐石もおいしかったし、
一年に一度いただく「雪餅」も、ほんとーにおいしかった。
お酒の味もわかるようになってきたし(笑)、
お濃茶の味も、わかってきたかも?
お薄は何服でもいただけるイキオイになってきましたし、
亀谷伊織さんのお干菓子は「世界一だ!」と思います。

でも、なによりも
この初釜に参加できてよかったと思います。

先生は、本当に本格的に厳しい修行を積まれた方で、
わたしなど、教えていただく身分ではないのかも知れません。
入門したとき、最初に
「お茶会を開くことを目標にお稽古しなさい。そしてわたしを呼んでください」と
おっしゃいました。

お茶のお稽古は、お茶の世界は、
どの手をどう運んで・・・という、右左の順番だけではないのだなぁと、
最終的には、こういう空間を演出し、おもてなしをするための
技量と、センスと、知識を一生かけて学ぶということなんだ、と
日本の文化の集大成なのかもしれないなー、と思いました。
そして、それを体現してくださっている先生にあらためて感謝し、
こんな先生におしえていただけるようになった「ご縁」にまた
感謝しました。

正直、「えらいとこに足を踏み入れてしまった」と思ったこともあったけど
一生かけて、ぼちぼちと進んでいこうと思います。
by kaokaolululu | 2011-01-23 17:03 | 茶の道